北京体育大学時代の友人と再会
- 古謝雅人
- 2021年4月18日
- 読了時間: 2分
スイス人で北京体育大学の後輩が今月から沖縄へ移住してきました。彼との付き合いも20年以上にもなります。
彼と知り合うきっかけは、自分が滄州市武術協会に招聘され、滄州武芸祭に参加。その後北京体育大学へ戻った時、ちょうど留学生全員参加の天津旅行に行くとの事。外事弁公室の顔馴染みの職員に一緒に行くか?とさそわれたので1つ返事でOKして出発❗️
その天津からの帰りのバスの中での事。暗い表情で座っている彼を見つけた。他の留学生に彼は何をやっているの?と聞いたら日本人留学生達は「あぁーアホの○○?」と言う。「?、何で?」と聞き返すと「大学は武術を教えてくれないって言うんですよね。それでいて授業には参加しないんですよ」
本人に声をかけて何気に「何勉強してるの?」と聞いたら「武術を練習してる」と答えた。そして「だけど大学の先生達は武術を教えてくれない」と今にも泣きそうな顔で言ってきた。それを聞いていた他の武術留学で来てた留学生達は一斉に笑いながら「な、コジャ❗️またおかしな事言ってるだろ⁉️」チョッとピンときたので、「派手な動きをする武術じゃなく伝統的な武術を習いたいんじゃないの?」と聞いたら「そうだ❗️先生達は全然教えてくれない‼️」それで府に落ちた。
それで彼に中国武術の状況を彼に説明し、最後に「大学では理論と教学法を教えるのがメイン。表演武術メインで授業を進めていく」。「大学の授業で伝統武術を教える事は国や学校の規則で禁止になっているため学べない。もし習いたいなら外部の民間武術家に習いに行かないと習えないよ」とアドバイスをして数日後北京を離れた。
それから2年後、また北京へ行き北京体育大学を訪ねたら彼とまた会った。彼曰く「今、祈家通背拳を学んでるんだ❗️」と嬉しそうな顔で言ってきた。こちらも思わず「おぉ〰️見せて、見せてー」とおねだり。即席の武術交流が始まった。あれから20年以上たった今も変わらない関係が続いている。今回も彼から一緒に練習しようよと誘いのメールがありOKの返事。情報交換から始まり、技術交流になり、交換教授に発展。只昔と違うのは彼が立派な伝統武術家・武術研究家になった事。
自分も負けてらんないな。また明日から頑張ろう。



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